私の暮らし

発達障害の子供たちと小さくミニマムに暮らしていくのが目標です。

運命は、偶然は。

今週のお題「大切な人へ」

私はこれまで、苦労らしい苦労をしてきませんでした。

それは結婚して夫がいつも全面に立ち盾となり私を守ってくれていたからでした。


わたしはその盾の後ろで自分らしさを時に求め、自分の存在理由を探し、子育てをしながらもどこか若い頃に出来なかった自分探しをしてきました。

そんな中で、紆余曲折を経て
気付けば16年が経ちました。

ここまで、私は夫に守られ生きてきました。

嫌なことも夫が引き受け、向いてないと言いつつも苦手なコミュニケーションをとりながら会社に在籍し、毎月お給料をもらってきてくれました。

私の代わりに夫はいつも盾になってくれていた。

メンタルが弱く、持病のある私を慮って私という人間を尊重してくれていた。

外に働きに出ることも出来ない私を蔑むことも急かすこともなく、ただ、そこにある私という個体を愛し、人間としてたててくれたことに感謝しかありません。

何の根拠もなく3人の子を授かりました。

外に働きに行くことも出来ない私に3人の愛する子供を授けてくれました。

子供は2人でいい、そう思っていた私を3人の子の母にしてくれました。

「あなたが泣いていたらこの家はだめになる。あなたは我が家の太陽だよ。いつも笑っていてね。笑っていてくれるだけでいい。」

思い返せば私はいつもあなたに励まされ、支えられて生きてきたのですね。

一生一人で生きて死んでいくんだと思っていた私に家族と居場所を与えてくれました。

そしてそれは私という人間を際限なく愛してくれるかわいい子供達と生きていくという人生をもたらしてくれた。

自分が大嫌いだった。生きていても死んでいてもどっちでも構わない。そんな風にしか思えなかった自分が人に愛されることを知り生きる糧となりました。

もうすぐ親と過ごした時間よりあなたと過ごしてきた時間がそれを通りすぎていくのですね。

小さなことはもう少しずつ忘れてしまっていることもあるけどずっとずっと覚えていることだってたくさんあります。

偶然は運命で運命は偶然なのかもしれません。


けれどあなたと出会いここまで何の心配もなく愛されて生きてこられたことは私にとってはもう奇跡に近い出来事なんです。

私の目が見えなくなってもあなたの声が聞こえますように。私の耳が聞こえなくなっても私の瞼にはいつもあなたが笑ってくれていますように。

死ぬまで、では足りません。
死んでも、一緒にいてください。