持っているもの。
ある人が言いました。
あなたの持っているものは無価値にものなんかじゃないんだと。
もっているもので十分価値あるものをもう持っているのだと。
私は、長年の間自分を無価値な人間だと思って生きてきました。
これといった特技もなければ
知識や地位も名誉も経験もありません。
長いこと子育てと主婦業をしてきたに過ぎません。
社会的に貢献しているとも思えないし
生みだしもしないし
消費するだけ。
私の持っているものは
この長い間持ち続けてきた無価値感と
腕のリスカ痕と頑張って子育てをしてきたような気がするという僅かな誇りだけ。
子供に何かを残せているかも怪しいし
この人生は、なんのためにと思う日もある。
それでも思うのは、家族あっての私であり家族がいるから私はここにいるのだということ。
それだけは確かなこと。
ここにいたいし、ここまで来た。
家族がいるから、私を必要だと言ってくれたから、ここにいてもいいのだと
思えたし思ってる。
私の持っているものは、大切な家族。
傷痕も持っているし、後悔も杞憂も
悲しみも苦しみも刹那さも持っている。
大切なものを持っているから
そうじゃないものももっていきられる。
私の全部はここにあって、私は私でしかなく私は私であることに意味があるから。