ほとんど何もない部屋を
作りました、いいえ、そうなっただけです。
結果として。
越してきてから部屋が余った。ということです。
今まで五人2DKで暮らしてました。
だから部屋がひとつ増えても困ったわけです。
Wi-Fiの機器と少しの衣類がかかっているだけの部屋になりました。
ほぼそれ以外なにもなくかといって困るわけでもなく。
物置、みたいな部屋ですが置くものも少なく
ここは今フリースペースと化しています。
テスト勉強をしに、ねぇねがこもったり
夏休みの課題の絵を描いて乾かす部屋になったり
うるさい兄弟の喧騒から逃れて昼寝する場合にもなったり
そんな部屋です。
我が家にはスペース上個人の勉強机は置いていません。邪魔だからです。そこでした試しなんかないからです。
したい場所へ畳めるテーブルを持ってって
各々がやればいいと考えています。
必ず静かな場所なんて存在しません。
だからここで、と決めて個人でやればいいだけのこと。
私は面倒屋なのでこれ以上掃除したり
片付けろという場所が増えることは恐怖です。
みんなの場所だからみんなで片付けましょう、
それで我が家は回っています。
今日も何もない部屋は風だけが占拠しています。
でもこの一室は必要不可欠なのです。
いざというとき、ここに逃げ込める。
そんな日は必ず来るしある。
戸を閉めて塞ぎこみたいときも
泣きたいときもここでならできます。
風の声と稲の薫り。
それがあれば、少しは気持ちも楽になる。